リンゴが教えてくれたこと
この本はちょっと前に話題になったので知ってる方も多いはず。
木村秋則さんというリンゴを栽培されている方が書かれた本です。
木村さんは青森出身の方。
一時は上京しサラリーマンをされてましたが、1年ちょっとで退職。
故郷でリンゴ栽培を始められました。
その栽培方法は無農薬・無肥料栽培。
しかし10年近くその栽培方法で育てた木村さんのリンゴは実をつけることがなかったんです。
その間ずっと収穫はほぼゼロ。
もちろん収入もゼロ。
奥さんに毎月渡すお金は3千円。
お子さんの文房具を買うこともできず、1つのケシゴムを3つに割って使っていたそうです。
周囲の人間には散々バカ扱いされ、親戚からも煙たがられる日々。
収入がないと暮らしていけないので昼間は農業、夜はパチンコ店や飲み屋で働いていたそうです。
写真を見ると木村さんは歯がありません。
飲み屋で働いていたときにヤクザに殴られて歯がなくなったんです。
そのまま歯を入れてないのはその出来事を一生忘れないためだと言います。
そんな生活を10年も続けられるなんて脅威の人です。
今の世の中すぐに結果が出ないとすぐ「や~めた!」となる中でこんな人がいるなんて・・・信じられない。
尊敬の一言です。
木村さんが無農薬でリンゴを育てるようになったきっかけは、農薬を使ったりんごが苦しがってるのに気づいたから。
そして10年近く結果が出ないまま続けられたのは、無農薬で育てたりんごの方がおいしい、いいリンゴが出来るという信念があったからだと思います。
そして、その信念についていった家族の方の理解や協力もあってこそ。
10年間、ずっとりんごを見て、試行錯誤されてやっと無農薬栽培に成功されました。
今や、木村さんは日本全国ならず、韓国まで行って講演されています。
そして木村さんのりんごは東京の有名シェフが使いたいと言いにくるほど。
木村さんのりんごは2つに割ったまま2年間冷蔵庫の上に放置しても腐敗せず、フルーティーな香りがするそうです。
正に「奇跡のりんご」![]()
木村さんは無農薬栽培を始めてすぐに、りんごの木についている虫を観察しました。
ハマキムシという虫ですが、よく見るとつぶらな瞳をして意外にかわいい、だから憎い敵なのに殺せず葉っぱに戻したりもしたそうです。
またりんごにほんとんど毎日声をかけていたそうです。
「1個でもならしてちょうだい」
ああ、何という優しい人か!
ただ意固地に続けたというのでなく、そういう木村さんの人柄が成功につながったのだと私は思います。
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